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先日、農機具メーカーに枝豆脱莢機の部品を注文した。
枝豆脱莢機も3年目になり部品の欠落や損傷も目立ってきたところである。
その中でも枝豆もぎの要となるのがこぎ刃と言われるもの。赤いドラムに複数くっついた白っぽい部品がそうである。
このこぎ刃は全部で26個ある。こんな感じで袋に雑然と入れられ納品された。まあ、そこは別に気にはしていないが。
一個一個はこんな感じ。シリコンで出来ていてフニャッとした感触である。
せいぜい1個あたり400~500円くらいかな、1,000円超えたら懐が痛いかなくらいの考えで、値段を聞かず注文した。値段がどうであれどうせ使うものだし。
勘のいい人はおわかりだろうが、このこぎ刃の値段はすごく高く(個人の感想)、自分の想像を遥かに超える1個2,370円(税抜き)もしたんです。開発者、メーカーには悪いが高すぎる。
なんだろう、この感覚は。
そういえば、20年以上前、スーパーで値段を見ないで買おうとしたザクロジュースがレジの段階で1,000円以上したことが分かり、慌てて返却したことがあった。
上手く説明できないが、たぶん低価格帯と信じ込んだモノで自分が思っていた4~5倍以上の値段だと芽生える感覚。
ま、どっちみち自分勝手な言い分で、ちゃんと値段を確認しておけば良かったという話だ。
しかし、こぎ刃26個で61,620円(税抜き)とは懐が超痛い。値段の予備知識があったならショックはなかったはず。
本当に考えもしなかった値段に度肝を抜かれてしまった。
セコイ話で申し訳ない。
追記
直接メーカーへこぎ刃1個あたりの値段を問い合わせしたところ、近くの販売取扱店を通して下さいという回答だった。そこは察して下さいという意味だと理解した。今度からちゃんと値段を確認しようと思った。
ちょっと早いけれど2020年のまとめ。
まず、米は前年より作付けが110アール減った。今年から全圃場を密苗仕様の田植機を導入し、播種量乾籾180g/1枚の中苗で10アールあたり平均15枚使用と前年比13枚減となった。これにより経費、労働力が減少した。
7月5日から中干しに入ったが長雨のため田んぼは乾かず。一転、出穂期以降の天気は晴れが多く高温で推移した。そのため積算温度による稲刈り適期は早まったが実際は登熟具合はそれほどでもなく、稲刈り開始は9月27日と前年より1日早まっただけであった。稲刈り期間は天候に恵まれ休むことなく終えられた。
今年も全量一等米、反収10.5俵と前年に比べて0.3俵減少した。作況指数104(やや良)だったが、網下が多かった。全国的に新型コロナウイルスの影響による外食産業の低迷、本年産の需要減が見込まれ、概算金は「まっしぐら」で1俵あたり11,400円と前年より1,100円安だった。
次に枝豆は前年と同面積で4品種を作付けした。お盆前の「味風香」を復活させた。ハト害対策として播種後に不織布をベタ掛けしたことが奏功し、ほとんど被害がなく発芽した。播種後から朝晩の低温が続き生育が遅れると思われたが、この不織布による保温効果もあって生育は平年並みだった。7月からの長雨で圃場に入れず中耕除草が上手くできなかった。適期の防除をして病虫害は皆無だった。
総収量4,242kg(+1,428kg)で当初目標4,000kgを達成。反収は530kg。A品率は53.3%(-24.4P)で早生種で低く晩生種で高かった。これは前半の長雨や後半の高温、台風が来なかったこと等々生育期の気象条件が大きく関係していると思われた。
今年はコロナ渦で外食控えもあり、特に夏場に需要のあった「湯あがり娘」が打撃を受けて1箱(3kg入り)で最安400円と前年より1,100円安く収益は93ポイント減少した。その後の「青森福丸」や「在来毛豆」は主に家庭用として需要があり、市場では終始高値で1箱(3kg入り)で2,110円~2,100円で推移したため、結果的に就農以来の最高収益を上げることが出来た。売上はこれまで最高収益を上げた前年に比べて17ポイント増加した。
総収益は米の作付面積が減ったことと概算金が安かったこともあり、枝豆の収益こそ増加したものの前年に比べて31ポイント減少した。
毎年の事であるが、今年も年明けから少雪に始まり、春先の低温、7月の長雨、8月以降の高温と天候に悩まされた年であった。それと新型コロナウイルスにより想定外の影響があり、あらためて農業を見つめ直すことができた1年であった。
今年の枝豆は総収量4,242kg(+1,428kg)で当初目標4,000kgを達成。
反収は530kgで枝豆部会基準の350kgを上回った。
内容はA品【3kg箱】753(-16)、A品【アイス1kg箱】2(+2)、A品【アイス2kg】0(-47)、A品【アイス1.2kg】0(-34)B品【2kg袋】535(+222)でA品率53.3%(-24.4P)だった。A品率は早生種で低く晩生種で高かった。これは前半の長雨や後半の高温、台風が来なかったこと等々生育期の気象条件が大きく関係していると思われ、例年とは反対の傾向を示した。※カッコ内は前年比
売上は前年比+17P、売上に占める経費割合は39.0%だった。
今年はコロナ渦で外食控えもあり、特に夏場に需要のあった湯あがり娘が打撃を受けて一時はどうなるかと心配したが、その後の青森福丸や在来毛豆は主に家庭用であるからなのか高需要で、また出荷量増に加えて市場では終始高値で推移したことで就農以来の最高収益を上げることが出来た。
A品3kg/1箱あたり
味風香 高値2,000円(-) 安値1,700円(-)
湯あがり娘 高値1,600円(±0円) 安値 400円(-1,100円)
青森福丸 高値2,110円(+10円) 安値2,100円(±0円)
在来毛豆 高値2,100円(+110円)安値2,100円(+600円)
※カッコ内は前年比、味風香は前年取扱なし
晴れのつがる市です。
今朝は愛犬の散歩に出掛けようといったん外に出たが、あまりに肌寒くて上着を取りに家に戻った。あっという間に秋も深まった感じ。そろそろ暖房器具を使えるように準備しないとね。
一昨日は稲刈り後のコンバインの清掃、洗浄、点検をした。
まずは背負い動散をブロワー代わりにコンバインに溜まったゴミなどを吹き飛ばす。それから足回りの泥を落とし全体を洗浄。そのあとは取扱説明書をみながら要所要所の点検をした。
コンバインの点検をしていると部品が無くなっているところを発見。無くなっていたのは選別部の動力を伝える揺動軸受けというところ。稲刈り最終日に異音がしていた原因はここだった。
その部品は黄〇内側に上下で挟むようになっていて、ちゃんと嵌まっていないと振動による劣化で薄くなり果ては割れてしまうらしい。R1-261はおじいちゃんなのでいろいろと故障が多くなるのでこまめな点検が必要。早速、無くなった部品を農機メーカーに注文した。
R1-261には、ぜひ来年も頑張って欲しい。
コンバインの清掃等も終わり、これで農閑期へ突入となるが、来年に向けて田んぼの改良や施設の見直し等々いろいろ考えているので、もしかしたら外作業をするかもしれない。
まずは無事に終わって良かった、良かった。
晴れのつがる市です。
まわりの田んぼでは稲刈りの終盤を迎えているが、ここにきて雨が降ったり止んだりと秋空の様相を呈している。そこはさすが大規模農家さん、慣れた調子で晴れ間を狙ってスイスイ刈り取って行く。本当に感心させられる。自分には無理な話だ。
で、我が家の枝豆は昨日で収穫を終えた。
最後の在来毛豆は日焼けが多くなってきたため中止したので2アールくらい残ってしまった。ちゃんと選別すれば出荷はできるが手間が掛かりすぎると両親からのクレーム。ま、JAの共同選果も我が家だけになってしまったし、1日に3~4ケース出荷だとJAでパートさんの人件費も出せないだろうから迷惑になるし。残った分は家庭用としてまだまだいけるので、お裾分け用と酒のつまみ用に手もぎしようかな。
今年は栽培の仕方を工夫してやったことで収量は良かったと思う。売り上げに関しては前半戦の湯あがり娘がまさかの赤字だったが、トータルすれば平年並みまで持って行けたかも知れない。これは青森福丸と在来毛豆の単価が昨年より1kgあたり100~200円高かったことが要因にある。
午後から作業場の片付けと脱莢機の洗浄をした。カバーを外して内部を掃除してから高圧洗浄機で入念に洗う。
シリコン製のこぎ刃の破損は4箇所。来年のために農機メーカーに注文した。こういった部品はメーカーから個人買いできると助かるんだが。
両親も脱莢機も8月から約2か月間、よく頑張ってくれた。
晴れのつがる市です。
昨日、今日で周りでは稲刈りが相当進み景色も様変わりした。
残すは大規模農家といったところか。
昨日は稲刈りが終わってから来年の米作のためサブソイラ(弾丸)を引いた。
目に見えての効果は分からないが、土中に空気を含ませて微生物の活動を促したり、生育期の水持ちを良くしたり、稲刈り時の水はけを良くしたり、高温による乳白米を減らしたり、様々な効果を狙ってやっている。
自分に出来ることをやってみよう精神で。
今年は土壌の乾きが今一つ。サブソイラを引くトラクターのホイールが空回りする場面も。
深さは45~50センチくらい。付属する弾丸で簡易暗渠が引かれている。
今日は引き続きサブソイラ引きと秋打ちをした。
こちらも水分が多いためロータリーに負荷が掛かり作業速度を上げられなかった。
遠くの方で藁焼きの煙が濛々と上がっていた。
稲刈り後の藁は田んぼに鋤き込むよう県から指導され近所でも定着しつつある。藁焼きが県条例で禁止されたことも大きい。ただ県条例には罰則がないため取り締まる側も消極的な感じがするし、米農家も罰則がないのを知ってか知らずか堂々とやっているところも散見される。
藁を鋤き込むことで田植えが上手く行かないとかガスが湧き生育に悪影響があるとかの意見もある。確かにそういう影響も少なからずあるのかも知れないが市民には関係のないことで到底納得はしない。ただの農家の身勝手にしか映らない。
9月27日から始めた稲刈りは昨日で終了した。
今年の稲刈りは天気に恵まれ、通年のアルバイトをしながらでも一人作業で1日4~5時間で60~70アール刈り取りでき、自分的によく頑張ったなと思う。
またコンバインR1-261も老体に鞭打ちながらノートラブルで350アールをこなしてくれた。すごく愛おしくなる。
一部倒伏したところもあったがR1-261はデバイダが付いていて難なく刈り取り出来た。
古いコンバインだがすごく頼りがいがある。
倒伏した稲は追い刈りといって稲が倒れた方向に刈り取るのが一般的である。ここの場合、通常の反時計回りではなく時計回り、いわゆる逆刈りとなるので、コンバインのクローラで稲を踏まないようにする。
で、今年のコメの量は刈り取った感じで平年並みかやや多めで、見た目は若干未熟米が目立つ程度。全量カントリー出荷なので品質等々は結果が来てみないと何ともわからない。
まずは無事に終了できて本当に良かった。
2020年ラストラン。
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