「まっしぐら」特A 生産者「青天の霹靂」
青森県産米「まっしぐら」が2019年産米の食味ランキングで初めて「特A」評価を受けた26日、県内の生産者などから驚きの声が上がった。業務用が中心で安価なまっしぐらよりも、食味重視で開発された県産ブランド米「青天の霹靂(へきれき)」や「つがるロマン」の方が食味が優れているという共通認識があったため、関係者たちは想定外の高評価を喜んだ。一方、今後の取引価格への影響については、見方が分かれた。
五所川原市の農業法人「秋田谷ファーム」の秋田谷和智代表(44)は、まっしぐらの特A獲得について「予想外の結果。高評価を受けたことは生産者としてうれしい」と話した。
十和田市の農業生産法人「十和田アグリ」の竹ケ原直大社長(40)は「予想だにしなかった。まさに青天の霹靂」と驚いた様子。「『価格が手頃で食味も良い』と評判が高まり、市場での引き合いが強まれば」と今後の販売に期待を寄せた。
まっしぐらを海外に輸出している八戸市の米穀卸「ライケット」の河村忠夫代表取締役(73)は「特Aの取得で取引価格は上がるのでは。今後はロマンからまっしぐらに切り替える農家も出てくるだろう」との見方を示した。
十和田市の農業生産法人「十和田アグリ」の竹ケ原直大社長(40)は「予想だにしなかった。まさに青天の霹靂」と驚いた様子。「『価格が手頃で食味も良い』と評判が高まり、市場での引き合いが強まれば」と今後の販売に期待を寄せた。
まっしぐらを海外に輸出している八戸市の米穀卸「ライケット」の河村忠夫代表取締役(73)は「特Aの取得で取引価格は上がるのでは。今後はロマンからまっしぐらに切り替える農家も出てくるだろう」との見方を示した。
一方、五所川原市の農業法人「みよし野」の渡邊洋一代表(56)は「『そこそこの価格でそこそこおいしい』がまっしぐらの強み」とし「食味が評価されたのは誇らしいが、取引価格がすぐに高くなることはないのでは」と冷静に受け止めた。全農県本部の成田具洋米穀部長は「特Aを取ったからといって、まっしぐらの販売がすぐにどうこうなる話ではない。まずは需要に対応した販売を進めていきたい」と語った。
まっしぐらは業務用としての引き合いが強いが、霹靂がデビューし県産米の存在感が増したことで、家庭用としての需要も高まりつつあるという。県庁で報道陣の取材に応じた三村申吾知事は「まっしぐらはもともと食味の評判は高かったが、霹靂の効果により、おいしいコメ作りに対する生産者の意欲がさらに高まったと思う」と話した。
青天の霹靂を生産する津軽みらい農協特A米プレミアム研究会会長の工藤憲男さん(67)は、まっしぐらの特A獲得を「びっくり」と受け止めつつ「霹靂が今年も特Aを取れてほっとした。天候に合わせた水管理を行うなど作業の基本を守り、20年産も特Aを目指したい」と気を引き締めた。
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コメの食味ランキング 日本穀物検定協会が良質なコメ作りや消費拡大を目的に1971年産から毎年実施している調査。協会が選抜した評価員が、複数産地のコシヒカリをブレンドしたコメを基準に、白米の外観や香り、味、粘りなどの6項目を採点。「特A」を最上級として5段階で評価する。評価に使うコメはサンプルのため、実際に流通している各銘柄の食味を保証するものではないとしている。
コメの食味ランキング 日本穀物検定協会が良質なコメ作りや消費拡大を目的に1971年産から毎年実施している調査。協会が選抜した評価員が、複数産地のコシヒカリをブレンドしたコメを基準に、白米の外観や香り、味、粘りなどの6項目を採点。「特A」を最上級として5段階で評価する。評価に使うコメはサンプルのため、実際に流通している各銘柄の食味を保証するものではないとしている。
(2020年2月27日 WEB東奥)
県産米のまっしぐらが食味ランキングで初めて特A評価を受けました。
今年の農業関係の話題で一番ビックリ!!
新聞記事にあるとおり予想外で想定外の結果。
今まではA´評価だから。
どこの産地のまっしぐらなんだろう?
まっしぐらは業務用米として引き合いが強いお米です。
あっさり、ややモチモチ感で普通に美味しく、値段が手頃なのが良いところ。
なので特A評価だからといって取引価格が上がるのは一生産者として望みません。
これを機に販路拡大、知名度アップ、全国のみなさんにたくさん買っていただきましょう。
目指せ日本一安い特A米!!www
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