10年産米「値下がり底見えず」 業者ら懇談会【陸奥新報 10/14】
全農県本部は13日、米穀卸売業者との懇談会を青森市内で開き、2010年産米の販売について意見を交換した。全国的に09年産米の持ち越しでコメが余剰傾向となることに加え、今夏の猛暑による品質低下も各県で報告されていることから、10年産米の値下がりの底が見えない厳しい状況が、卸売業者から報告された。
全農県本部の10年産米の販売計画は、主食用米や加工用米を含めた13万7120トン。同本部によると、12日現在で入庫した約6万3000トンのうち、1等米比率は78%と前年同期比20ポイント減。落等の要因は、カメムシによる着色や胴割れ、津軽地帯で例年はあまり見られない黒点米の発生など。
唐牛春彦米穀部長は「県全体の作況指数は100だが、地域によって収量が平年の8割程度という声が生産現場から多く聞かれている」と述べ、販売面での理解と協力を卸売業者に求めた。これに対し、参加した業者は「価格安を望んでいないが、今は週ごとに価格が下がり底が見えない状況」「野菜の高値で外食業者はコメの値下がりを期待。価格を上げる国の施策もない」と販売環境の厳しさを訴えた。
今年度から始まった戸別所得補償モデル対策で、「生産者に10アール当たり1万5000円が支払われるなら、価格が下がっても大丈夫と考える業者はいるだろう」との声も。
(陸奥新報 10月14日)
この記事中の「生産者に10アール当たり1万5000円が支払われるなら・・・」という表現は米農家は損していないだろうという意味で使われているよね。
(米農家を媒介にして15,000円がどっかにいっているとしか感じないんですけど)
一部の業者からすればコメの値段は下がるけど米農家は補償されるし、消費者にも喜んでもらえるし、
コメが安く手に入る業者もうれしいとも聞こえる。
でも消費者はコメの値段が下がればうれしいけど、実際は米農家に形式的に補てんされる戸別所得補償の財源は税金であって、
それを払っているのは消費者ですから。
ぬか喜びです。
ホントに喜んでいるのは誰?
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